かねて執筆中の異業種格闘技がいよいよ本になります。「異業種競争戦略 ビジネスモデルの破壊と創造」というタイトルで来週の火曜日11月10日より書店に並びます。日本経済新聞出版社といいうビジネス書ではメジャーなところから出します。内容をよりわかりやすくするために書名を異業種競争戦略としましたが、中身は異業種格闘技そのものです。
表紙の帯にもあるように、メガバンクとセブン銀行の戦いから始まって、東京電力と東京ガスの戦い、あるいはカメラ業界の競争構造の解明、事業連鎖という新しいコンセプトの提案など盛りだくさんな内容です。十分にこなれているとはいえないところもありますが、あえてこれまでの戦略論にない視点を問いかけて、読者の反応・反論を呼ぼうという試みです。読後のコメントを楽しみにしています。
既にアマゾンでの予約も始まっているので、皆様には是非アマゾンで買ってもらって、この異業種競争戦略をベストセラーにしたいと思っております。
アマゾンへのリンク
是非ともご協力ください。
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これは読まねば・・内田和成著「異業種競争戦略」
早稲田ビジネススクールの教授陣はとても豪華です。 本ブログでも授業の様子は何度となく紹介しておりますが、 元BCGの日本法人トップで、現在は競争戦略系の教授の内田和成先生の授業はいつも刺激的です。 で、このたび、内田先生の新著が上梓されるとのことでご紹介。&nbs……
Amazonキャンペーンはやらないのですか?
特定期間内に購入するとボツ原稿のファイルをプレゼントとか。
アマゾンのランキングを上げる効果があるみたいですよ。
ランキングがあがると人のめにつくので販促効果があるということでよくやられてます。
特典があったらうれしいなぁということで書いてみました。
ごりらいもさんへ
アマゾンキャンペーンとは何ですか?
私自身はアフィリエイトなど、一切やっていないので、アマゾンには疎いのです。
amazonのランキングというのは累計の販売点数で決定されるのではなく、一定期間に売れた点数で出来上がっている(そうです)。
つまり、1年かけて均等に100冊売るのと1ヶ月で100冊売るのとでは合計の売上は同じですがamazonのランキングでは後者の方が(一時的にではあれ)高くなります。
という特徴を利用して、amazonのランキングを上げることにより書籍の販売点数を伸ばす販促手法を「amazonキャンペーン」と呼んだりします。
具体的に何を行うのかというとこんな感じです:
例えば「異業種競争戦略」を欲しいと思っている人が100人いたとします。
この100人の中でも今すぐ予約してすぐに読みたい人が30人、先に読みたい本があるのでそれが読み終わってからという人が50人、マーケットプレイスに出始めてから安く買えば良い人が20人いたとします。
この状態のままだと、例えば販売開始直後は30冊、その後1ヶ月か2ヶ月程度かけて50冊、更に半年くらいかかって20冊といったペースで書籍が売れるので、販売開始直後の30冊/2週間くらいをベースにamazonランキングが決定します。
ここで、100人分の需要があってもその購入期間はそれぞれなので、その需要期間の幅を一気に圧縮して、発売開始から5日間に集中させたいと思います。
何もしなければお客さんは思い思いのタイミングで購入しますので、購入タイミングの前倒しを後押しする施策を打つということになります。
例えば
「11月15日までにamazonで購入してくれた人には諸事情によりボツとなった部分の原稿(PDF)をプレゼント!」
とか、
「11月15日までに購入amazonで購入してくれた人には内田さんが今年読んだ書籍リストをプレゼント!」
など何でも良いのですが、読者がインセンティブに感じる特典を用意します。
「購入時期の分散」をなんとかして避ければ何でも良いです。
一般的にはデジタルインセンティブが多い気がしますが、メールで返信していると面倒なので特設サイトを作ってプレゼントファイルをDL出来るようにするとか色々ですね。
出版社の担当の方に聞くと色々と教えて頂けるのではないかと思います。
上記の期間(5日間)とかは適当に記入しているので、amazonランキング上効果が認められる設定はもっと詳しい方にアドバイス頂くのが良いかと。
ちなみにamazonランキングをあげたら実際に売れ行きは良くなるようですが、一般的に「ランキング」というのはある種「リコメンド機能」の役割を果たしてるところが面白いと思っています。
リアルの書店であれば書店での売れ筋ランキングだけではなく「平積み」が「リコメンド機能」を果たしていたりしますが、いかにして著書を「リコメンド機能」にのせるか?というのはなかなか大事なようですね。
すごい長文になってしまいました。
失礼致しました。
ごりらいもさんへ
丁寧なアドバイスありがとうございます。
いろいろなやり方があるものだと感心しました。
今回はもう間に合わないかなという気もしますし、幸いそうした仕掛けなしでも、既にいろいろな方から買って頂いて、アマゾンのランキングもビジネス書としてはとても高いところに行っています。
次作(近々出ます)では、そんな仕掛けも是非考えたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。