ごく簡単に読めて奥が深い本に、伊藤肇さんの「十八史略に学ぶ人生の法則」がある。
オリジナルはずいぶん前に出た本であるが、このたび改めて読み直してみた。
所々に気づきのある本だ。
「自分が会社にとって必要だと自分で思ったときは、実は会社がその人物を必要としていないときである。」 リーダーの引き際の難しさを言っている。(p46)
時務を知るものは俊傑にあり
ビジネスに必要なジムには、ビジネスの事務と時の務めの時務があり、大切なのは時務だ。
事務は機械的に済むが、時務はその時、その場において、その人間がその問題にいかに対処するかである。(p167)
項羽が四面楚歌となって破れて、最後に自刎するときの状況について、明時代の学者湯臨川がいった言葉、
「以て死すべくして、而して生き
以て生くべくして、而して死す
此れを之、有情と謂う」
は奥が深い(p224)
他にも読んだ人それぞれに学べるところがあると思います。
ちなみに十八史略は陳 舜臣の「小説十八史略」もとてもおもしろいです。
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