今なぜ異業種格闘技がこんなに増えているのかをごく簡単に考えてみました。
これも是非ご意見をください。
企業を取り巻く環境が大きく変化
1)日本経済の成熟化
今までと同じことをやっていたのでは成長できない。あるいはじり貧になってしまう。結果として他業界に出て行く、新規事業を始めるなどが必要とされている。
2)情報革命の進展
インターネットや携帯電話の発達が今までにないサービスを可能にしたり、今まで経済性に会わなかったものが採算に乗るようになってきた。一方で、消費者の購買行動や、日常生活のあり方も大きく変わり、それにふさわしい製品やサービスが求められているが既存の企業からはなかなか出てこない。
3)競争のグローバル化
国内に吹き荒れるM&Aの嵐や、国内企業の海外進出、BRICSの台頭など、ありとあらゆる分野でグローバル化が進んでいる。一般的に海外企業は日本企業とは異なる価値基準、収益基準、組織体制、カルチャーなどで経営されており、日本企業から見れば異邦人であり、未知との遭遇である。
結果として、今までの事業の定義では生き残れない事業・企業が増大している。一方で、新たなビジネスチャンスもたくさん誕生している。
要するに、これまでの「勝手知ったる世界で、気心の知れたもの同士が戦う同一業界の同質競争「から、「何を考えているのか分からないあるいは自分たちとは異なるビジネスモデルを持つ企業との、競争のルールが異なる異質の戦い」へ突入せざるを得なくなっている。
もちろん、守る側に厳しい戦いではあるが、攻める側も必ずしも成功が約束されているわけではないので、新興企業で退場を余儀なくされる企業も多いし、業界が荒らされるだけで終わるケースも多い。
早稲田大学の学内誌に載った関連記事です。
http://www.waseda.jp/student/shinsho/html/73/7316.html
是非皆さんの意見をください。
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今の企業の形になったのが50年ほど前ですね。年金も50年ほどでめちゃくちゃになろうとしています。
つまり、今の企業形態では無理だと私は考えています。
極端に言うと明治時代にもどり、江戸時代にもどり、さらに戦国時代的でないと生き延びていけないのでは。
企業から個へ、依存からネットワークへ。
いろいろ変わりそうなんですが。
いかがでしょう?
ネットワーク社会の大きな特徴の一つに、組織と組織の境界がはっきりしなくなったというのがあると思います。それは昔とくらべて社内にいる人間へのコミュニケーションコストと、外部の人間へのコミュニケーションコストがあまり変わらなくなったためです。
昔であれば、大事な仕事は正社員に、次に大事な仕事は契約社員に、アルバイトには大事な仕事はやらせない。まして、外に大事な仕事を頼むことはない。打ち合わせのコストなどを考えるとそれは理にかなっていたと思います。
しかし、今時そんな仕事のやり方をしていると、環境変化に対応できずに、競争に負けてしまいます。
それより、仕事はそれを一番うまくかつ確実にやってくれる人にお願いする。それが契約社員でも、外注先でもそうすることが仕事の価値を高め、顧客にいい製品・サービスを提供できるのであれば、それでよい。
別の言い方をすれば、人はポジション(地位・役職)で仕事をするのではなく、自分のスキルで勝負する時代に入ったと思います(信じたいです)。
異業種格闘技と言う言葉が市民権を得ていますが、最近のことのように感じます。
そこで、なぜ一般化したのか?
それはPRIDEやK-1のおかげなのかもしれません。それでは、K-1は何故始まったのか?
各分野で活躍する人たちが、最強の称号を得たいが為に、K-1というリングを選んで集まったのだと思います。
それはなぜか?相対的に、自分の「力量」を試したいのではないでしょうか。自分がどこまで通用するのかを。
マズローの欲求説のように、自己実現できた後の第6の欲求にあたるのでしょうか?
ビジネス世界での異業種格闘技も、ベンチャーというよりはイスタブリッシュの大手企業が参入と言うケースが目立ちます。
本業で蓄えた、経営資源で、他のステージでどこまで通用するかを試したいという、欲望もあるのではないでしょうか。異業種へ参入する側のモチベーションとしては。
こんな視点もありでしょうか?
荒木さんへ
コメントありがとうございます。
企業が今の自分のフィールドではもの足りずに、他の業界・事業へ力試しに出かけているとしたら、それは頼もしいことだと思います。
そうやって、いろいろな企業にもまれることで真のグローバル企業になれるのかも知れません。