少し前になるが、ベストセラーになっている三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んだ。
元来が本好きと言うこともあって、本屋の話はとても面白い。といっても舟を編むのような編集者の話ではなく、書店主とそこで働くアルバイトの話だ。
主人公は大学を出たがまともな就職先がなく、地元鎌倉の古書店でアルバイトしている。本を読むと頭が痛くなるという特質を持っている。一方でもう一人の主人公が栞子(しおりこ)という古書店の女主人。亡くなったお父さんの後を継いで、書店を経営するが、本に関する知識と推理力が半端でない。おまけに大変な美人。
形は推理小説のようだが、中身は殺人と言った深刻な話ではなく、どちらかというと人情ものだ。以前にも紹介した「神様のカルテ」と同じテイストを感じた。
新刊についてはそれなりに知識を持っていたが、古書の世界は全く知らなかったので、その部分も楽しめた。
既に第3作まで出ているが、あっという間に3冊とも読んでしまった。あまりに手軽に読めるので時間つぶしにもならないかも知れない。しかし、好きなタイプの本。
アマゾンのURLは以下の通り。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。